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冷血
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『冷血』byトルーマン・カポーティ(佐々田 雅子翻訳)
 
取材5年余。犯行の綿密な再現から刑執行まで-。カンザスの村で起きた一家惨殺事件の犯人たちを絞首台まで追う、人間の魂の暗部を抉りつくしたノンフィクション・ノヴェル。発表40周年を記念し、新訳で刊行。
 
★★★☆☆byおたむ
 
以前にトルーマン・カポーティの半生を描いた映画『カポーティ』を見て、この作品のことが気になっていたので。 
 
非情で残酷な一家4人皆殺し事件。
被害者は、人望があり非の打ち所がない一家。
加害者は、幼稚な動機と計画で、結果的にはたった40ドルを奪う為に4人の命を奪うことになった若い男二人。
そして、被害者、加害者をとりまく人達。
 
1966年に発表されたこの作品は、‘ノンフィクション・ノベル’という新しいジャンルを切り開いたとされる作品で、約50ヶ国で出版され米国だけで500万部位売れたという大ベストセラー。ノンフィクション・ノベルとはカポーティの言葉によれば、"フィクションの技術を駆使した物語風の構成でありながら中身は完全に事実という形式"と言う定義づけらしい。
 
物語として抑揚に欠ける気もするけど、“ノンフィクション”である前提で読むからやっぱりリアルだわー。
そして、著者の伝記映画を見てからその作品を読むと言う、おたむ的にはかなりレアな入り方で味わっちゃったので、かなり複雑な心境。
 
映画の中でカポーティは、この作品を書く為、死刑宣告を受け刑務所にいる犯人達に接触を試みる。死刑判決を覆す為再審を起こす手助けをしたいとデマカセを言い彼らに近づき、インタビューを続けるわけ。カポーティは受刑する犯人の要望で、死刑の場に立ち会うことに。単なる小説の材料として見ていたはずの殺人犯だったが、深く関わりあうことでカポーティ自身にも苦しみが生まれてきてしまう。その後、無事に作品は完成し世に出たとたんに絶賛されベストセラーとなるが、彼の酒に溺れる荒んだ生活はどんどんエスカレートして行く。
 
加害者の若者の一人ペリーが、カポーティに似てて。
両親の離婚によって不遇な少年時代を過ごしたところ。
貧しい環境のせいで学校へは行けなかったが頭が良かったこと。
富への憧れ。
うーーん。これは興味深い。と言うか重い。
カポーティはどんな気持ちでインタビューを繰り返したのだろーか(・ω・;)
それを考えると、作品中のペリーの苦悩がそのままカポーティの思いに重なってしまって(・ω・;)(・ω・;)
自尊心が強く、悲惨な自分の運命を嘆く割には立ち向かおうとはせず、不幸の理由をいつも外部に求めている姿。
これはそのまんまカポーティの自分自身の苦しみだったんじゃないかなぁ。
 
心の病気ってもっと分かり易かったらいいのにね。
顔色が悪いとか、食欲がないとか、他人から見ても明らかに分かる症状だったら周りが気づいて、そしたら、衝動が抑えられなくて人殺してしまうとか、人を殺しても平気とか、そういう末期な症状になる前に何とか出来る可能性もあるのに。
外から見て全然普通の善良な一般市民でも、中が壊れてる人とかいるからねー。
てか、今から半世紀前にすでにこんな事件が起こっていたのか。
病んでる。。。
 
今更ながら、映画カポーティを演じたフィリップ・シーモア・ホフマン似過ぎwwww
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左が本物。自称“アル中でヤク中のホモの天才”(・ω・;)
右がフィリップ・シーモア・ホフマン。
松田聖子とまねだ聖子並みに似てる。
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