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沈まぬ太陽
★★★★☆byおたむ
 
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『沈まぬ太陽』by山崎豊子
-1.アフリカ篇(上)
-2.アフリカ篇(下)
-3.御巣鷹山篇
-4.会長室篇(上)
-5.会長室篇(下)
 
広大なアフリカのサバンナで、巨象に狙いをさだめ、猟銃を構える一人の男がいた。恩地元、日本を代表する企業・国民航空社員。エリートとして将来を嘱望されながら、中近東からアフリカへと、内規を無視した「流刑」に耐える日々は十年に及ぼうとしていた。人命をあずかる企業の非情、その不条理に不屈の闘いを挑んだ男の運命―。人間の真実を問う壮大なドラマが、いま幕を開ける。
 
 
スゴイよ(・ω・;)
組織って・・・・政治って・・・・お金って・・・・・会社って・・・・・・・
この小説のインパクトは、何と言ってもJALの醜い内情を描いたところだね。
誰でも知ってる身近で巨大な企業。
事実を基にって・・・どこまで本当なの(・ω・;)?だってヤバ過ぎなんだけど(・ω・;)
 
主人公の恩地元は組合の委員長を努め会社と対立したことから、その後の人事でアフリカの奥地へ島流し状態に追いやられる。10年の左遷の後日本に帰還したが、いわゆる窓際族であり島流し状態は続いていた。そんなときにあの御巣鷹山での旅客機墜落事故があり、遺族係として遺族の苦しみに向き合って献身的に働いた。事故を機会に政府が会社の再建にのりだし外部から新しい会長を迎える。会長の目に留まり、恩地は会長室部長の重職に就き、社の腐敗体質を改めるべく会長と共に奮闘するが、裏では政府との癒着もあり事は簡単に進行しない。やがて会長は辞職に追い込まれ、恩地は再びアフリカ着任の非情な人事をのむこととなる。
 
恩地に対しての嫌がらせが、もぅ小学生のいじめか?くらい幼稚で陰湿で。大人のすることじゃないね。
本当に人ってどうして組織と言う大人数に属したとたん、個人的な良心とかどっか行っちゃうんだろう(・ω・;)?
組織に反発しないようにしていながら、考えるのは自己の欲だけ、と言う不思議現象(・ω・;)
そういう部分がリアルに醜く汚く描いてあって、どんよりだったわ。
 
主人公恩地は、一点の曇りもないような理想に向かって直進するようなタイプで、妥協と言うことを選択しない。
そのために会社と衝突して、島流しなわけだが。
本当素晴らしいと思う。だって、普通出来ないもんね。で、間違ってると思うことをやる羽目になったり、心にもないことを口にしなきゃいけなかったり。そうしてる内に、理想だの正義だのそういうのとかけ離れた自分になっちゃって・・・てのが一般サラリーマンが陥りやすい道ぽくない?そういう中で、正しいことを正しいと言える勇気や、情熱をキープしてる人って格好いいと思う。
 
だが。
はっきり言って、おたむ個人的にはこの恩地氏に対して否定的。
何か、融通利かな過ぎ。不器用すぎ。
正義と理想に燃えた挙句の、アフリカ島流し10年。その間の家族の犠牲はどうなんだ?
自分自身にとったって10年、その後の窓際職、決して短い時間じゃない。
信念を捨てて会社の犬になれなんてことではなく、もっと上手に理想実現に向かう道はあったんじゃないか?時には納得行かない事も呑むっつーのが組織の常識だと思うんだよね。それを良しとしてるのはなく、その海にいながらも流されることなく自分の理想をキープすることが重要なわけで。正義や理想って振りかざすものじゃなく、近づくことが大切でそのスタイルは人それぞれじゃないかな、と。恩地クンのはいただけないわ~個人的にね。
 
外部から会長が招かれ、一瞬「やはり拾う神はいたのだッ」、と思わせておいて、結局は悪が勝ったかのように恩地は再度アフリカに飛ばされる辺りは、現実的で良いと思うわ。
地獄のような戦いを実際に体験したわけでもないおたむ個人がこんな事言うのはおこがましいのは承知の上で言うけど、正義は必ず勝つとか、そういうのって幻想だと思う。報われるかもしれないが報われない可能性の方が高いってリスクを承知の上で、正義とか理想とか語れる人が本物のサムライだと思うわけよ。
 
とココまで否定しておいて何なんだが、
否定的ではあるが、全否定ではないことを念押ししとこ(・ω・;)
もちろん恩地クンが素晴らしいのは分かってるのよ!
正義や理想どころか、モラルさえ失った輩がごろごろ登場してくるから(・ω・;)
Keep Tryingってすごいじゃない。恩地のように情熱を忘れないのは立派だよ。
バカ正直なところがねぇー残念ポイントだけど。
この小説の締めくくりは、立ちはだかる大きな悪には勝てずに退散、みたいなことになってるけど、続くからね人生は。その人の生き様が誰かに影響与えて受け継がれることも十分にありえるし。
 
JALの腐敗ぶり、政治との汚い繋がりがこれでもかッって描かれておりますが。
もちろんビックリしたけど、その辺はそんなもんじゃないかな、とも思える。
当時の国際線は日本でJALだったし、国を代表するような企業でしょ。どんな企業でも恥部は存在すると思うし、大きな企業になれば尚更。
裏で政治家にお金を回して、会社の利益に繋がるようにするなんてのは別にいいと思う。
ただ大勢の人命が失われる事故を起こしたことに対しての反省は、ちゃんとしていただかないとね。
やることをやってから悪いことしてよね、優先順位を間違えないでよね、って。
 
それから。
この“限りなくノンフィクションに近いフィクションという技法”つーのは問題アリかも。
こんなの見つけてしまつた(・ω・;)↓
☆沈まぬ太陽に対しての反論☆

この記者さんは小説の内容がどこまで事実と一致しているか検証しているのだが。
そりゃあ、取材を重ねてって言っても小説だから多少の脚色は仕方ない。
しかし。恩地は御巣鷹山に一度も登っていないとなると、それは脚色と言うのか(・ω・;)?
そして。会長室部長の後ナイロビに戻ったのは恩地自らの希望だったって・・・(・ω・;)
全然悲劇のヒーローぢゃなくなっちゃうじゃん(ФωФ;)
まぁそれはストーリーですから仕方ないとして、やたらに悪人な描き方されてる登場人物のモデルは嫌だろーね。しかも事実ぢゃないことを織り交ぜて悪人に描かれちゃうって最悪。実際酷い目にあった方もいるって書いてあるし。
 
『沈まぬ太陽』の内容が事実に限りなく近いのかもしれないし、程遠いのかもしれないし。
それと同じでこの反論記事も事実かどうかは分からない。
事実はどぉなのかって問題ぢゃないよね、これって。
ノンフィクションを宣言した以上は事実を忠実に描くべきだろうし、フィクションであるなら大多数がモデルを想像出来るような描き方はしてはいけないし、だからと言ってその中間なんていい加減なのは論外でしょう。ノンフィクションを匂わせといて、事実無根だって苦情には「小説ですから」だなんて(・ω・;)ズルイだろ(・ω・;)(・ω・;)
ノンフィクションと聞いてこれを読んだら、JAL嫌いになるのが人情だし。
個人を推定できるような書き方なら、せめてその部分は事実を歪めずに当人に迷惑がかからないよう配慮するのは当たり前だと思うのだが。
 
半分ノンフィクションなんてヘンテコな技法には大いに疑問を感じるが、色々考えさせられた本作★4コで。
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『沈まぬ太陽 アフリカ篇』 山崎豊子
  広大なアフリカのサバンナで、巨象に狙いをさだめ、猟銃を構える一人の男がいた。恩地元、日本を代表する企業・国民航空社員。エリートとして将来を嘱望されながら、中近東からアフリカへと、内規を無視した「流刑」に耐える日々は十年に及ぼうとしていた。人命をあ...
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