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エンジェル
★★☆☆☆byおたむ
 
夢の中でしか生きようとしなかった彼女は、やがて夢の中でしか生きられなくなってしまった。この夢は現実なのか。この現実は夢なのか。
 
angel_20071219231943.jpg

原題☆ANGEL
制作☆2007年☆イギリス/ベルギー/フランス
監督☆フランソワ・オゾン
出演☆ロモーラ・ガライ『ダンシング・ハバナ』☆シャーロット・ランプリング『スイミング・プール』『まぼろし』☆サム・ニール『ジュラシック・パーク III』☆ルーシー・ラッセル☆マイケル・ファスベンダー『300 <スリーハンドレッド>』
 
 
物語☆1900年代初頭のイギリスの下町で、母親とともにほそぼそと暮らすエンジェル(ロモーラ・ガライ)は、あふれんばかりの想像力と文才が認められ、16歳にして文壇デビューを果たす。幼いころからあこがれていた豪邸“パラダイス”を購入し、ぜいたくで華美な暮らしを始める。そんな中、彼女は画家のエスメ(ミヒャエル・ファスベンダー)と恋に落ちるが……。
 
あれ(・ω・;)?オゾン色薄いかも(・ω・;)??
んーーー、彼にしては昼メロばりの在り来たりな展開&変化のない映像だったな。いつもの、何てことないシーンで妙にドキッとする感じがなかった(・ω・;)音楽も今回はちょっとウザイ(・ω・;)
 
主人公エンジェルがとんでもない傲慢な女で(・ω・;)なんだコイツは(・ω・;)って思うんだけど、不思議と嫌いになれない。共感出来るわけではないのだが、彼女の危い情熱の行き先が気になって見入ってしまうことに。
“恋に恋する”少女エンジェルは、自分の世界にのめり込んだまま本当の現実と折り合うことなく成長する。そもそもの原因は、彼女が書いた彼女の妄想世界のお話がベストセラーになったこと。このことがエンジェルに富と名声を与え、彼女はあたかも妄想の中で描いたとおりのシンデレラに変身したかのような錯覚に陥ってしまうのだ。母の死ですら、美しい妄想に取り付かれ、悲しみにくれるヒロインを演じるエンジェルはもはや滑稽と言うか哀れと言うか・・・(・ω・;)
 
エンジェルの夫となったエスメにとっても悲劇だ(・ω・;)
一途に自分を慕う彼女の気持ちは嬉しいものの、決して現実の辛さ、醜さ、汚さと言ったものと直面しようとせずに自分の世界で完結してしまう妻を相手に、自分の気持ちに理解を求めることなど出来るはずがない。絵画という芸術を追求する彼であるから尚更、自身の精神を投影させた作品に対して、「もっと明るい色彩を入れるべき」だの「美しいものを描け」だの見当違いな意見をぶつけられて苦痛だっただろう。その言葉に悪気がないことを知っているだけに虚しいし。戦争で片足を失った彼にとって、彼女との生活で生まれる孤独感は更に大きくなり最後は自殺してしまう。
 
夫の死後、彼には生前エンジェルの他に愛した女性が存在したことが発覚する。妄想の世界ではあってはならない、しかし揺るぎのないその真実と直面した時、エンジェルの精神は崩壊し始める。この辺りは、天才彫刻家ロダンの愛人の半生を描いた『カミーユ・クローデル』のそれを彷彿とさせるような雰囲気で、真っ白い顔にドギツイ化粧を施し奇妙な衣装を身につけた彼女は狂気そのもの。
 
我がままで自己中な彼女は否定的に見てしまうけど、彼女は“書く”ことに熱中しただけで、悪意を持っていたわけではない。幸か不幸か(不幸なんだけど)世間に踊らされて、更に自分の世界に落ちていっただけなのに辿り着いたのは悲劇だった。そう考えると切ないねぇ。裸でひたすら書く姿が、エロスなのに純真で、彼女の子供じみた情熱が現れているようで印象的だったなぁ。
 
オゾン作品て、この世界に確かなものなんて一つもなくて、生きることも死ぬことも、ふわふわした捉え所のないものなんだわーって、刹那的な読後感に陥ってしまうわ。
諸行無常の響きあり・・・南無。
 
エンジェルの出版者の妻役シャーロット・ランプリングは相変わらずの凄い存在感なのに、出番が少なくて物足りない感。
0712191.jpg
もっとエンジェルとの絡みが欲しかった。エンジェルに対しての的確な観察眼でズバリ言うわよ!な感じ良かったのにぃ。
 
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