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クライマーズ・ハイ
★★★☆☆byおたむ
 
・・・・・「普段冷静な奴に限ってね、脇目もふらず、もうガンガン登っちゃうんだ。アドレナリン出しまくりながら狂ったみたいに高度を稼いでいくの。クライマーズ・ハイって奴さ。興奮状態が極度にまで達しちゃってさ、恐怖感とかがマヒしちゃうんだ」・・・・・

クライマーズハイ
『クライマーズ・ハイ』by横山 秀夫
 
1985年、御巣鷹山に未曾有の航空機事故発生。衝立岩登攀を予定していた地元紙の遊軍記者、悠木和雅が全権デスクに任命される。一方、共に登る予定だった同僚は病院に搬送されていた。組織の相剋、親子の葛藤、同僚の謎めいた言葉、報道とは―。あらゆる場面で己を試され篩に掛けられる、著者渾身の傑作長編。
 
うわおー本レビュー久々々だ(・ω・;)
いや、読んでいないわけでもないのだが。未レビュー溜まりまくり・・・
 
コレは映画を観る前に、って一気読みしてみたのだ♪

横山秀夫氏の作品は『半落ち』しか読んでないけど、“中年オッサンの熱い葛藤”が被る。これが良いの!!組織に属し不条理な“現実”を嫌と言うほど見てきたオッサン達だが、腐り切ってはおらず胸に理想はちゃんとあって。この社会を受け入れつつも、理想とか正義とか夢とか追い求めようともがく姿が、熱いんだけど渋くって切ないほどグッと来る(*≧ω≦*)若者にありがちな無駄に暑苦しい自己満理想論とは全然別モノ。
 
日航の御巣鷹山航空機事故を追う新聞記者の物語と知り、隠蔽された真実に立ち向かう熱い報道マン的なストーリーを勝手に想像していたのだが、良い意味で裏切られた。航空機事故も山も素材の一つであり、主テーマではない。ミステリ仕立てでありながら、報道とは、家族とは、人生とは、と葛藤する一人間の内面を瑞々しく描き出している。
 
著者は、実際に事故当時地元新聞社の記者であったとか。なるほどね、新聞が刷り上るまでの工程や、記者同士のぶつかり合い、部署毎の思惑など、臨場感は素晴らしい。また、これほどのリアリティを出しながら、事故に関する生々しい描写がほとんどないところも好感。悲惨な事故であったことは周知の事実だし、遺族の悲しみを表現する為にエグい描写は絶対必要と言うことはないからね。
死体を見たことがない若い記者が、事故現場を見て正気を失い目をギラつかせてなお仕事に没頭する姿なんかは、緊迫感満点だったなぁ。カメラマンがカメラを覗いた途端に恐怖心を失う、なんてエピソードを耳にしたことがあるけど、本当のところそんなかも。衝撃的な事実を目の当たりにした人間の心理として、何か強制的なことに縛られていないと自分の感情に呑まれてしまうから、ある意味防衛本能なのかもね。
男臭い登場人物が満載だが、極限まで自らを追い込む彼らを見てると、不思議と清清しさすら感じられる。
 
さて、主人公悠木和雅は、決して特別ではなく一般的なオッサンである。なので、欠点もある。と言うか、欠点が多過ぎる(^ω^;)
熱血仕事マンの正反対、どちらかと言うとちょっと斜めから物事見てるタイプのくせに、意に沿わないことがあるとすぐ爆発する(・ω・;)沸点低ッ(・ω・;)そこまで自己主張ゴリ押ししておきながら結局は折れて、部下が必死で書き上げた原稿を何度となくボツにしてしまウ(・ω・;)何で(・ω・;)??そして自己嫌悪に陥るものの、また感情のセルフコントロールが効かず・・・ってこんな悪循環ですけど(・ω・;)
彼どーなんでしょう(・ω・;)(・ω・;)(・ω・;)
でもね、改めて人間てこんなものかもねーなんて思ってしまった。おたむも気がつけは36歳(・ω・;)子供の頃は30過ぎた大人って色んなコト達観してる偉い人くらいに思っていたのに・・・のに・・・・実際はそーでもなくて(・ω・;)、相変わらず些細な事でクヨクヨ凹んでみたり、高揚したりムカついたり感情はコロコロ変わるし、死ぬまで煩悩MAXから逃れそうもないし、情けないまんまだもの(・ω・;)(・ω・;)
しかしながら、悠木は常に純粋だった気がする。上手く行かない現実に苛立つことはあっても、とにかく悩んでたから。問題の解決方法が分からなくても悩み続けた彼は、真摯に問題と向き合い続けたと言えるのでは。むしろ情けない主人公で良かったのかな。これが、熱い報道マン達が報道とは何かを問う!的なお話だったら全然毛色変わっちゃって、本作の良さは半減だったと思うし。
 
悠木が日航事故のデスクとなり仕事に忙殺される日々と、それから17年経ち亡き友人の息子と登山に臨もうとしている現在と、二つの時系列の物語が交互に展開する。
☆全権を任されたデスクに抜擢され、新聞とは何か、報道とは何かを改めて考える。
☆自分の暗い生い立ちの為なのか、子供達との触れ合い方に悩む。
☆過去新人記者を死に追いやったトラウマから逃れられずにいる。
☆亡くなった登山仲間の隠された一面を知り、それにのめり込む。
と、悩み多き多忙な主人公(・ω・;)
要素が多すぎて、物語がバラけた感は多少あるかも。特に、過去に亡くした後輩新人記者の従姉妹が登場してからの、命の軽重云々の件は、んーーーどうだろ(・ω・;)報道に携わる人達にとっては重い永遠のテーマなのだろうが、本作中でラストに向けてこの話題って、裾野が広がりすぎちゃって焦点がボヤけちゃった感を強くしているような(・ω・;)
 
日航事故デスクとしての活躍では成功したとは言い難い主人公だが、物語的にはハッピィ満載な結末を迎えている。
デスク当時辞職を覚悟した主人公には、同僚や後輩達からのエールが送られ、時が移り現在の主人公には、溝を埋めることが出来ないと思い込んでいた息子との関係に明るい光が射す。
亡き友人の息子、安西燐太郎が悠木の娘と結婚したいと言い出したエピソードは、おたむ的には蛇足だが(・ω・;)
 
てか!!!映画のキャスト!!!
悠木和雄が堤真一てのはカッコ良すぎだけど、まぁ主人公だから仕方ないとして、佐山達哉が堺雅人てどーなのかしら(・ω・;)?劇中の佐山達哉とは、悠木和雄の部下で、現場で実績を積んで後輩からの信頼も厚いいわゆるデキる記者なのね。おたむ的には、骨太で硬派な報道マンてイメージだったから、堺雅人キャスティングは意外(☆ω☆)映画は明日観る予定♪色んな意味で楽しみ。。。
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