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12人の怒れる男
★★★★★byおたむ
 
有罪か?無罪か?
 
120809241.jpg
 
原題☆12
監督☆ニキータ・ミハルコフ
出演☆セルゲイ・マコヴェツキー(陪審員1)☆ニキータ・ミハルコフ(陪審員2)☆セルゲイ・ガルマッュ(陪審員3)☆ヴァレンティン・ガフト(陪審員4)☆アレクセイ・ペトレンコ(陪審員5)☆ユーリ・ストヤノフ
(陪審員6)☆セルゲイ・ガザロフ(陪審員7)☆ミハイル・イェフレモフ(陪審員8)☆アレクセイ・ゴルブノフ(陪審員9)☆セルゲイ・アルツィバシェフ(陪審員10)☆ヴィクトル・ヴェルズビツキー(陪審員11)☆ロマン・マディアノフ(陪審員12)☆アレクサンドル・アダバシャン☆アプティ・マガマイェフ
 
物語☆ロシア人将校である継父を殺害した容疑にかけられたチェチェン人少年の裁判が開始。隣人の目撃証言や物的証拠などから、当初は明らかに有罪だと思われていた事件だったが、いくつか腑に落ちない点があった一人の陪審員(セルゲイ・マコヴェツキー)が、ほかの陪審員に疑問を投げ、審議は二転三転し始める。
 
凄い(ノ≧ω≦)ノ何なんだこれはww(ノ≧ω≦)ノ
密室型ミステリであり、ロシアの問題点を浮き彫りにした社会派作品であり、人情物であり、善悪の根本を問うヒューマンドラマであり、また戦争映画でもある。
これだけの要素を詰め込みながらストーリーはバラけず、それどころか160分と言う長い尺だが集中力が途切れることはない。驚きだ。
 
「簡単な審議だからすぐ終わる」と口々に言っていた12人の陪審員達だが、決を取ってみると有罪の全員一致とはならず、無罪を主張する者が1人現れた。「人間の命がかかっているんだぞ。手を挙げて終わりでいいのか?」と問いただし、続いて疑問点を提示する。
人道主義的な感情を失わずに、“審理し採決する”と言う陪審員本来の役目を果たすのは、確かに難しいことだ。“人が人を裁く”ことの重さを問う、的なお話なのかと思ったら、(もちろんそれも一つのファクターではあるけど)前述の通り、推理に発展して社会派エピソードが爆発して・・・と目紛るしく事態が展開して行くの!!ドキドキなのだ!
 
当初有罪派だった陪審員達が、一人、また一人と無罪へと主張を変える。その過程で、各人の生い立ちや生活や偏見が明らかになって行くのだが、そのリアルさ加減が良い。富める者、貧しい者、反体制、少数民族出身など、たまたま陪審員として密室に集まった12人は、現在のロシアの縮図と言ってよいかも。とか言って、ロシアの現状なんて全く知らないけど(^ω^;)特に人種差別は根深い問題らしいが、混沌とした雰囲気が良く伝わってきた。登場人物のセリフを通して、彼らの個性だけでなく、お国柄と言うか社会のカラーまでも、鮮明に表現するなんてグッジョブ(σ`・ω・)σ
 
自分の経験談を熱っぽく語るも、「で何?この裁判と何か関係あるの??」みたいなトンチンカンも中にはいるけど、でも社会って実際そんなだよね~。育った環境や教育が違うのだから、考え方に相違が生まれるのは当たり前。相容れ合うポイントが一つも見つからない、なんて人もいるだろうし。考え方以前に性格とか習慣とかブッ飛んでて面喰う人もいるだろうし。そういうのって他民族国家の場合、日本社会に属する日本人のアタチが想像するよりずっと凄まじいと思う。
でも、「何コイツおバカなこと言ってんの」な意見も含めて、色んな意見が交じり合って影響し合うのって素敵なんだな。論理的な理由よりも感情的な観点から意見を変えてしまう陪審員もいたけど、それも人間ぽいなぁと。少なくとも一生懸命考えることなくしては結論は出せないからね。
日本での陪審員制度スタートを目前にして、このタイムリーかつリアルなテーマはかなり興味深かった。
 
そして一番ド肝抜かれたのが、最後の有罪票。
最後まで無罪側に回らなかった彼は、「被告が無罪であることは初めから分かっていた」って(◎ω◎)!!「少年は、刑務所にいる方が、出所して路上で暮らすよりも長く生きられる」と、無罪を確信しながら有罪を主張したのだ。その上で、集まった陪審員達で真犯人が確定するまで少年を保護しようと提案する。すると、あんなに話し合って被告の無罪に辿り着いた彼らなのに・・・自己を犠牲にしてそこまでは出来ないという結論に。
・・・・深いわぁー。無罪と言う決定は逆に被告を早く死に導くことになってしまい、机上では人命の重さについて語り合うことが出来ても、実生活上で他人を助けるってのは難しいことで。ちょっと悲しいけどリアルな人間像だ。
なので、ハッピィなその後を感じさせるようなエンディングは心底ホッとした。

撮影も凝ってる。冒頭の被告少年のフラッシュバックはやり過ぎ感だが、審議の節目で差し込まれるその映像は、ミステリ的サスペンス的な雰囲気を盛り上げて観客心理を上手く煽っている感じ。突然照明が切れるのも然り。ドラマチックに展開する審議の内容と相まって、テンション上がるww

シドニー・ルメットの名作『十二人の怒れる男』のリメイクだとか。原作も観なきゃだわ♪それからこのニキータ・ミハルコフ監督の他の作品も気になる~チェックだぜ☆
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10/02 19:56 | MOOOVIES | CM:4 | TB:1
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