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こうのとり、たちずさんで
★★★☆☆byおたむ
 
国境って何なの

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原題☆TO METEORO VIMA TU PELARGU
製作☆1991年☆ギリシャ/フランス/スイス/イタリア
監督☆テオ・アンゲロプロス
出演☆マルチェロ・マストロヤンニ☆ジャンヌ・モロー☆グレゴリー・カー☆イリアス・ロゴティス☆ドーラ・クリシクー
 
物語☆テオ・アンゲロプロス監督の長編第9作。クルーと共に国境の番組をつくりに来たアレクサンドロスは、難民の中に、10年程前に失踪して死んだと思われていた大物政治家らしい男を発見する……。
 
日本にいると、国境ってピンとこない。他民族との共存も然り。 
ペンキで引かれた一本の線を隔てて、銃を突きつけあう人達。
一本の線を跨ぐために命を賭ける人達。
きっと心情的な理解(したつもり)なんて、体感したりDNAに刻み込まれた経験を基にしたそれなんかには到底及ばないだろうが、でもやっぱり切なくなっちゃうねぇー。
 
舞台はギリシャ。難民達は、『待合室』と呼ばれる区画に閉じ込められ、入国許可が与えられるのを待っている。自由を求め故郷を捨て国籍を失った彼らだが、『待合室』から出られる日は来るのか、誰にも分からない。命がけで国境を越えて来たのに、未だ自由も平安も遠い現実。
「家に着くまでに、何回国境を越えなければならないのか?」の言葉は正に難民達の心の叫びだろう。彼らの虚ろな表情と、グレイトーンの風景が、一層絶望感を際立たせているようで。
 
黄色の作業着を身につけた電柱工事人?の集団が印象的。フード付きレインコートみたいな大きな作業着をすっぽりと着込んで、電柱に登り作業をする彼ら。
「彼らが死んでも、国籍がないからどこの誰かも分からない。」これが難民の仕事なんだって。
同じ機会に鑑賞したテオ・アンゲロプロス監督の他の作品にも出てくるんだけど、この黄色い集団かなりのインパクト(^ω^;)グレイトーンの背景に黄色の服の異様な集団は、一見ユーモラスで可愛い雰囲気すら漂うけど、象徴的で印象的で意味深で。

国境を越えた花嫁と越えていない花婿の、川(国境)を隔てた結婚式は見応えアリ。ひっそりと行われる儀式は、もちろん対岸の伴侶に触れることはなく、ただ手を振り合って進行する。儀式が終わりを迎える頃、突然銃声が遠くで響き、祝う為に集まった集団は一斉に散って行く。
 
一本線を引いて、こっちはオレの陣地でそっちはオマエので、なんて、小学生並みの発想じゃん。それを銃を構えて人を殺して死守してるって、本当、国境って一体何なんだよ。
 
時間を置いてもう一度観たらまた違う感じ方するかも、な本作。重くて深くて暗くて、長い(^ω^;)
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10/09 23:46 | MOOOVIES | CM:0 | TB:0
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