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ユリシーズの瞳
★★★★☆byおたむ
 
「君を愛することが出来ない」

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原題☆TO VLEMMA TOU ODYSSEA/THE LOOK OF ULYSSES/ULYSSES' GAZE
製作☆1995年☆フランス/イタリア/ギリシャ
監督☆テオ・アンゲロプロス
出演☆ハーヴェイ・カイテル☆マヤ・モルゲンステルン☆エルランド・ヨセフソン
 
物語☆20世紀初めに作られた最初のギリシャ映画が、百年近く経った今も未現像のまま眠っている…という発想から出発した、長編第10作目。アメリカから35年ぶりに北ギリシャに帰郷する映画監督Aは、ギリシャ初の映画を撮ったというマナキス兄弟の失われた3巻を探す。彼を待つはずの"女"と再会する過程で、旅の目的が明らかにされていく。
 
☆95年カンヌ国際映画祭グランプリ(審査員特別大賞)
 
『こうのとり、たちずさんで』に引き続き、重くて深くて暗くて長い(^ω^;)(^ω^;)続けて鑑賞したので、お尻が本気でイタイ(^ω^;)軽い拷問だよ(^ω^;)
今回テオ・アンゲロプロス監督の作品を3作観たんだけど、これが一番分かりやすかったかも。
 
主人公の映画監督が、自分の作品が上映されている広場を通るシーンから始まるんだけど・・・
その作品て言うのが『こうのとり、たちずさんで』だったの!てことは主人公=テオ・アンゲロプロスなのか???

幻の映画フィルムを手にしたいという欲望に取り付かれてしまった主人公は、危険を顧みずに旅を続ける。市民の暴動、政府の抑圧、戦地、と治安の不安定な地域を渡り歩くのだが、彼をそれほどまでに駆り立てるものは何なのか?恋をし別れ、また別の地へ、と続く長い旅は、彼の心の彷徨いそのもの。行く先々で出会う女性を演じるのは全て同一人物(マヤ・モルゲンステルンの4役)ってところが興味深いなぁ。母性の象徴?
 
本作でも民族間の紛争による悲劇が描かれる。中でも戦火のサラエボは哀切極まりない。ボスニア紛争で荒廃したサラエボの様子がニュースで流れていた頃、よく父が「オリンピックを開催するほどの先進都市が、こんな姿になってしまうなんて信じられない。どんな理由があっても戦争だけは絶対起こしてはならない」と嘆いていたのを思い出した。日常メディアで目にする戦場は、砂漠であったり山地だったり、或いは後進国の風景だったりすることが多いけど、サラエボは正真正銘現代の街である。戦争は決して遠い昔の出来事なんかではなく、映画の中の話でもない、リアルに起こっている現実なんだと実感したものだ。
 
武装した軍隊に抑圧された街で隠れるように暮す人々は、霧が降りると外出を楽しむことにしている。視界を奪われた軍隊は何も出来ずに休業となるからだ。そこには民族による分類はなく、違う人種同士が楽器を持ち寄り音楽を楽しむ姿があって、一体この戦争は誰が誰の為に実行しているのだろうかと呆然としてしまう。
 
反戦はもちろんだけど、こんな世の中だからこそ生きる意味とか、誰かを想うこととか、色々考えつつ尻痛と戦った177分だったよ(^ω^;)
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